「また、辞めたくなってきた」
その気持ちを抱えながら、今日もなんとか仕事に行っている。辞めたいけど、次も続かなかったらどうしよう。そう思って動けないでいる。
もしそうなら、先に伝えたいことがある。 仕事が続かないのは、あなたのせいじゃない。
この記事では、なぜ続かないのか、その本当の原因を5つに整理した。そして「次こそ続く仕事」を選ぶための具体的な方法を、当事者の目線で書いていく。
読み終わる頃には、今の苦しさが少しだけ楽になっているはずだ。

仕事が続かないのは、意志の問題じゃない
まず客観的な事実から話す。
厚生労働省の調査によると、新卒入社3年以内の離職率は約3割に達している。10人入社したら3人は辞めている計算だ。仕事が続かないことは、決して珍しいことじゃない。
それなのに、なぜあなたは「自分がダメだから」と思ってしまうのか。
自分を責めても、状況は1ミリも変わらない
「クズだ」「社会不適合者だ」と自分を責める。SNSで同じような人を探して、少し安心する。また朝がくる。動けない。
この繰り返しが何かを変えただろうか。答えはノーだ。自己否定は、ただ体力を削るだけで、何の解決にもならない。
身体のSOSを「甘え」と呼ばないでほしい
朝起きられない。動悸がする。眠れない。食欲がない。
これらは意志の弱さじゃない。「これ以上は危険だ」という体からの警告サインだ。車で言えば、オイルランプが点灯している状態。無視して走り続ければ、エンジンは必ず壊れる。

続かない本当の原因は、5つの型に分けられる
続かない理由は、大きく5つに整理できる。自分がどれに当てはまるか見ながら読んでほしい。
原因1|特性と仕事のミスマッチ
一番多いのがこれだ。
ADHDの特性があるのに、細かい書類管理ばかりの仕事。ASDの特性があるのに、営業で雑談を求められる職場。HSP気質なのに、営業トークや電話のコール音が飛び交うオフィス。
これは「頑張り」でどうにかなる問題じゃない。脳の作りや気質と、仕事の内容がズレているだけだ。
発達特性やHSPは、病気ではなく「特性」だ。環境が合えば強みに変わるが、合わなければ消耗だけが続く。
原因2|配属ガチャ・上司ガチャ
どれだけ優秀な会社でも、配属される部署や上司は運で決まる。
同期と同じ会社なのに、片方はスムーズに働き、片方は毎日怒られている。これは実力の差じゃない。上司の指導スタイルとの相性の問題だ。
この運要素を自分の責任にする必要はない。
原因3|完璧主義の罠
完璧にこなそうとすればするほど、小さなミスで自信が崩れる。
「100点じゃなきゃダメだ」と思っている人ほど、60点の仕事ができずに疲弊する。本当は60点で回している人の方が、長く続いているという事実を知っているだろうか。
原因4|「3年は続けろ」という呪い
「仕事は3年続けないと意味がない」「転職を繰り返すと人生詰む」。こういう言葉を、あなたは何度も聞いただろう。
でも考えてみてほしい。消耗しながら3年続けた人と、早めに自分に合う仕事を見つけた人。5年後に幸せなのはどちらだろうか。
3年は続けろ、は昭和の呪いだ。今の時代、合わない場所に居続けることの方が、よほどリスクが高い。
原因5|体力・メンタルの限界
続けたい気持ちはある。でも体がついていかない。
これは根性論でどうにかなる話じゃない。適応障害やうつ病の一歩手前のサインかもしれない。そうなる前に、環境を変えるか、休むかの判断が必要だ。

自分に合う仕事を知るための、2つのアプローチ
ここから先は具体的な方法だ。自分に合う仕事を知るには、大きく2つの方向からアプローチする。
①自己理解を深める(自分を知る)
②職業適性を知る(仕事との相性を知る)
どちらも無料で、スマホやパソコンですぐにできる。
①自己理解を深めるツール
16Personalities(MBTI診断)
16タイプに分けて性格傾向を教えてくれる診断。無料で10分程度。自分がどういう環境で力を発揮しやすいかが見えてくる。
公式サイト:16Personalities
ストレングスファインダー(有料)
自分の「強み」を34の資質から見つける診断。約3000円かかるが、ビジネス書『さあ、才能に目覚めよう』を買うとアクセスコードがついてくる。
自分の強みを言語化できると、求人票の見方が変わる。
②職業適性を知るツール
jobtag(職業情報提供サイト)
厚生労働省が運営する無料サイト。「職業適性テスト(Gテスト)」「価値観検査」「職業興味検査」など、複数の診断が無料で受けられる。
公式サイト:jobtag(厚生労働省)
ハローワークのキャリア・インサイト
ハローワークに備え付けのパソコンで受けられる本格的な適性検査。40〜60分かかるが、無料で精度が高い。予約制なので電話確認が必要だ。

「続く仕事」を選ぶための4つの視点
自己理解ができたら、次は仕事選びだ。ここでは次こそ続けるために、見るべき4つの視点を紹介する。
視点1|求人票の「裏」を読む
「アットホームな職場」は人間関係の圧が強い可能性。「若手が活躍」は離職率が高い可能性。「幅広い業務」は業務過多の可能性。
求人票は採用のための広告だ。キラキラした言葉の裏に、何が隠れているかを想像する習慣をつける。
視点2|面接で必ず聞くこと
以下の3つを面接で必ず聞いてほしい。
・直近1年の離職率
・残業時間の実態(平均と繁忙期)
・配属される部署のメンバー構成(年齢・人数)
答えを濁す会社は、入社後に高い確率で後悔する。
視点3|自分の特性に合う働き方を選ぶ
人間関係を最小限にしたい人には、エンジニア・Webライター・ドライバー・清掃員・工場作業員などが向く。
HSPの繊細さを活かしたい人には、デザイナー・カウンセラー・校正校閲など、深く一つのことに向き合う仕事が向く。
変化がないと飽きる人には、営業・企画・コンサルなど、動きのある仕事が向く。
大事なのは「世間体」ではなく「自分の特性と合うか」だ。
視点4|転職エージェントをうまく使う
一人で求人を探すのは限界がある。転職エージェントは無料で使えて、非公開求人や企業の内情を教えてくれる。
相性があるので、2〜3社に登録して比較するのが鉄則だ。
おすすめのエージェント(すべて無料):
・リクルートエージェント(求人数が最多)
・doda(未経験OK求人が多い)
・就職Shop(書類選考なしで面接に進める)

それでもつらいときに使える選択肢
ここまで読んで、「でも転職する体力も残っていない」と思った人もいるだろう。
その場合は、無理に転職を進める必要はない。まずは休むという選択肢がある。
休職制度を使う
会社に休職制度があれば、給与の一部をもらいながら最長1年半ほど休める。体力を回復させてから次を考えても遅くない。
傷病手当金を使う
会社を辞めても、条件を満たせば最長1年半、給与の約3分の2が支給される制度がある。次の仕事を探す時間を作れる。
自立支援医療・障害者手帳
心療内科や精神科の通院費を1割負担にできる制度や、働き方の選択肢を広げる障害者手帳という制度もある。
これらの制度については、このサイトの公的制度の紹介カテゴリで順番に解説していく。
まとめ|今日できる一つのこと
仕事が続かないのは、あなたのせいじゃない。仕組みの問題であり、運の問題であり、特性とのミスマッチの問題だ。
今日できる一つのことを提案する。
「jobtag」で無料の職業適性テストを受けてみてほしい。
10分でできる。結果がすべてじゃないが、自分を言葉にする第一歩になる。
今の場所で消耗し続ける未来と、自分に合う場所を探し始める未来。どちらが幸せだろうか。答えはもう、あなたの中にあるはずだ。
辛くて誰かに話したいときは、相談窓口も見てみてください。一人で抱え込まなくていい。

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